アロマテラピーの基本と始め方

最終更新日 2019年10月10日 by roboar

アロマテラピーとは植物の持つ力を利用して、心身のストレスや体調不良などを緩和させる効果を得ることを指します。

元々この言葉が出来たのは20世紀に入ってからと言われており、フランス人のルネ・モーリス・ガットフォセが香りという意味を持つアロマと、両方の意味を持つセラピーをかけ合わせて作った造語が始まりです。

当時は実験中に負った火傷の治療にラベンダーの精油を用いており、自らが香りによるいやし効果を検証しています。

アロマテラピーには健康維持やリラックス効果が注目されており、一つは脳に働きかけることでその効果を発揮し、ストレスによって大脳辺縁系の働きが低下し自律神経にも影響をもたらします。

しかしアロマテラピーを行うことで心身がリラックスすれば、自律神経活動にプラスの効果が現れて、循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整し日常生活を正常におくることができるメリットがあるのです。

リラックス効果として利用する他にも、アロマテラピーで用いている精油は多くの症状の改善に期待されています。

精油には元々強力な抗菌作用を持っていることから、ウイルスを撃退することで風邪といった病気を予防することができる特徴があります。

また殺菌作用も高く、ニキビや炎症、日焼けや乾燥といった皮膚トラブルの改善や解消にも役立ちます。

女性ホルモンのバランスを整える働きもあり、不眠やイラつき、ストレスによる不安や心配といった気持ち、更年期障害にも良い影響をもたらすことが出来ます。

実際にアロマテラピーを行ってみたいと思った場合、初めての方は何を用意してどうすればいいのかわからないという方も少なくありません。

実はそこまで難しい方法ではなく、好きなアロマオイルさえ用意することができれば、その日から気軽に始めることが可能です。

まず定番の方法が「芳香浴」です。

マグカップなどに熱湯を入れて、その中にアロマオイルを数滴垂らすだけで部屋の中に好きな香りを漂わせて心身をリラックスさせることが出来ます。

その時の気分に合わせて香りを変えたり、朝や夜に合わせてオイルを使い分けることが大切です。

目を覚ましたい朝の時間は柑橘系やハーブ系がおすすめですし、就寝前にやすらぎたい場合はローズやラベンダーの香りが効果的です。

マグカップにお湯を入れる方法は、倒れてしまうと部屋が汚れてしまうので、使用する場合は安定した場所に置いておくことが大切です。

芳香浴は他にもキャンドル式のアロマポットやアロマディフューザー、アロマランプやアロマブリーズといった様々なアイテムが販売されているので、自分の扱いやすいタイプを利用することをおすすめします。

疲れた体をしっかり癒やしたいという方には、アロマバスもおすすめです。

アロマバスはバスタブの中に精油を数滴たらしてゆっくり浸かる方法です。

通常の何も入れていないお風呂と比較しても、自分の好きな香りの精油を利用することで緊張していた筋肉をほぐし、長く浸かることでよりリラックス効果を高めることが出来ます。

長湯をする場合はのぼせないようにお湯の温度は35~40℃に設定することがおすすめです。

全身浴では体に負荷がかかりやすいため、手軽に行える半身浴や手浴、足浴でも効果を得ることが出来ます。

手浴や足浴は洗面器を利用して行うことが可能で、手足の冷えが緩和して血行のめぐりを促進させるので、就寝前に利用する女性が増えてきています。

精油はキャリアオイルで希釈することでマッサージオイルとしても利用することが出来ます。

足や手、肩や顔のお手入れに使用することで、乾燥しがちな肌に潤いを与えて、しっとりとした肌を手に入れるだけではなく、血行を良くすることでむくみなどを効果的に改善することが出来ます。